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睡眠・覚醒・生産性

反対は仲間(睡眠を知ろう)

突然ですが、「睡眠」の反対は何でしょう? 答えは「覚醒」です。

 

しかし、不眠の労働者の問題点は「眠れないこと」以上に「起きられないこと」や「日中眠いこと」という「覚醒不全」です。

反対同士の異常が同時に起こります。

労働者の不眠を改善する意義は、覚醒不全による仕事のパフォーマンスの低下を改善することです。

 

不眠があると日中のパフォーマンスが下がるので、眠らなければと焦るのですが、焦れば焦るほど眠れなくなり、結果、十分な睡眠を得られずに起床しづらくなり、家を出るのが遅くなり、外の光(屋外の光)を浴びるのが遅れたり、徒歩や自転車より電車やタクシーなどを使用して光を浴びる時間が短くなったりします。

そしてこの日もいつものようにパフォーマンスが悪く、前夜の不眠のせいだと思ってイライラして、またパフォーマンスが下がります。
曇り空でも大雨でも、窓ガラスを通した快晴の日の光より、屋外の光は強いのです。
朝、屋外の光に当たらないと、その日の夜のメラトニン分泌が減ったりタイミングがずれたりして体内時計が狂います。

その悪循環が積み重なっていきます。

 

ベッドにいる(眠ろうとしている、眠りたい)時間に比べ、実際に眠っている時間が少ないのが不眠です。

気持ちの上でも眠りたい、スケジュール上でも眠れる時間のうち、うまく眠れないのは眠りのパフォーマンスが低下しているともいえますが、分母の眠れる時間を増やすだけでも、実際の睡眠時間は多くなります。

いつも眠れるはずの時間のうち60%しか眠っていないとすると、5時間ベッドにいたら3時間しか睡眠がとれません。

でも、もし8時間ベッドに入れたとしたら、4.2時間で、かなり理想の5時間に近づいています。

不思議なものでまだ5時間には足りなくても、いつもより1時間以上多く眠っているので起床時には満足感があり、覚醒がさわやかです。

また、眠れないままベッドにいる間も、いつもより3時間は余裕があると思うと焦りが少なく、実際には60%以上眠ることができる場合が多いです。

当然翌日のパフォーマンスは上がり、日中に処理できる仕事の量が増え、それまでより早く帰宅することができます。

つまりベッドにいる時間が長くなり、眠りのパフォーマンスも改善しているので、たとえば6時間70%で前日と同じ4.2時間の眠りが確保でき、覚醒の質と眠りの質が同時に向上する好循環に入ります。

翌朝は早くはっきり目覚め、一駅分歩いて直接光を十分に浴び、徒歩と好パフォーマンスの仕事で肉体は疲労し、夜にはたっぷり良質のメラトニンが分泌されます。

 

起きる時間を普段と同時にし、ベッドにいる時間を長くするためには早くベッドに入ることです。

そのチャンスが休日を使った「寝貯め」です。

年末年始の寝貯めはぜひ、朝ではなく、夜にしてください。
朝眠ってしまうと、直接光を浴びられないので悪循環に戻ってしまいます。
これが時差ボケ状態です。
本当の時差ボケを治すときにも、遮光カーテンなどを上手に使って昼間から眠ってでも、起床時間は変えないのがお勧めです。
休日は普段と同じ時間に起きるのが理想ですが、せめて朝寝坊は2時間以内にしましょう。
夜は日没さえしていれば何時に寝ても大丈夫です。
 

よい眠りがよい覚醒を作り、よい覚醒がよい眠りを作り、お互いに助け合って好循環になっていく。
とても反対とは思えませんね。

そういえば、朝のまぶしい太陽光が夜の静かな眠りをもたらすメラトニン分泌を決めるというのも似ています。

 

ここでもうひとつ、反対は仲間の例です。

心陽はポピュレーションアプローチによる中小規模企業の健康経営を推進しています。

協働している進化計画はこれまで、ハイリスクアプローチによるコラボヘルスを実践し、有病者の重症化予防に大きな実績を上げています。

ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ、
中小規模企業の健康経営(事業主)とコラボヘルス(大企業の独立健康保険組合)は
どちらの関係も、「反対」といえます。

しかし、私たちは健康な労働者が増え、医療費が下がり、企業が儲かる点で同じだと考えています。

真に有効な解決策を作れば、それはどちらの場合にも応用可能であり、両面から見ることでより優れたアイデアが浮かぶはずです。

そして健康経営はコラボヘルスを助け、コラボヘルスは健康経営を助ける。それが私たちの理想です。

眠り姫

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