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アレルギー

花粉症に鼻噴霧ステロイド薬

例年比 飛散量

花粉症シーズンに入り、テレビのCMでも治療薬が流れ続けていますね。

花粉症の症状は、医学的にも、また、生活的にも飛散量により増減します。
日本気象協会によると、今年のスギ花粉の飛散量は東北地方では平年並み、その他の地域では平年より少ないと推測されています。

私は1999年から少しずつ花粉症の症状が出はじめましたが、「花粉症」と診断してしまうとどんどん気持ちが症状を作ってしまうと思い、無視していました。
そのうち、鼻炎症状によるQOLやパフォーマンスの低下を補うため、2004年ころから鼻炎の対症薬を季節ごとに服用するようになり、2007年からは年が明けると同時に、抗ロイコトリエン薬、抗ヒスタミン薬、点鼻ステロイドを開始、ひどい時期には点眼を加えていました。
ステロイドの注射もしましたが、筋肉注射のあとが激しくえぐれてしまい、「治るのに2年はかかるぞ、痕も残るぞ」と形成外科医に診断されて、そのショックのほうが大きくて、一度でやめました。
この処方で薬による悪影響は全くなく、症状もかなりおさえられ、生活に支障がなくなっていましたが、昨年、view36アレルギーテストを受けた結果を受け、今シーズンは「脱花粉症宣言」し、現在まで治療はしておりません。

私のことはどうでもいいのですが、花粉症治療の新ガイドラインが出ましたので、触れてみます。

花粉症の期待できる治療法として、アレルゲン舌下免疫療法があり、舌下免疫療法の使用方法が記載されたこともガイドライン改訂の注目点の一つです。
多くの方が「花粉症治療」として想像するお薬はほぼ、対症療法で、花粉症を「治癒」させるものではありません。
 
一方で、舌下免疫療法は、アレルゲンを舌下に投与し、頸部や舌下のリンパ節などの限られた部位で免疫寛容を誘導させるので、花粉症そのものを「治す」可能性がある治療法です。かねてから実施されてきた皮下免疫療法に比べ、体内に吸収されるアレルゲン量が少なく、全身性のアナフィラキシーを起こしにくい点やまた、患者に合わせてアレルゲンの投与量や投与スケジュールを調整する必要がなく、皮内テストをせずに実施できる点で期待されています。
 
といっても、舌下免疫療法では、一定量のアレルゲンを1日1回舌下に投与して、効果を得るには最低2年継続する必要があり、その効果を持続させるには3~5年の投与を続けなければなりませんし、2年間続けても15%は効果がなかったという報告もあります。
 
RASTでスギ花粉に反応がなかった場合には、免疫療法の期待は持てないのではないかと私は考えていますが、特に治療前のRASTはマストではありません。
 
2016花粉症ガイドラインくだらないシャレはおいておいて、今回、ガイドラインで 「お!」 と思ったのは、鼻噴霧ステロイド薬です。
 
薬は局所投与できればそのほうがいい、と私自身は基本的に考えているので、花粉症の点鼻薬、点眼薬は非常に有用なものだと考えています。
 
抗ヒスタミン薬はどんどん改良されて、口渇や眠気に苦しめられる割合が以前よりぐっと減りましたが、個人差があります。
睡眠薬といっしょで、花粉症を治療するビジネスマンの治療動機の多くは、仕事のパフォーマンスを邪魔されたくないということだと思います。
くしゃみが出たり、鼻水が出たり、かゆかったり、むずむずしたり、というのは非常に大きくパフォーマンスに影響します。
症状の重症度により、集中力、作業量、正確性のすべての指標が大きく低下することを示した研究をはじめ、数多くの先行研究がアレルギーによる経済損失に触れています。
 
しゃみは出ないけど眠いということになると、イキイキしっかり働きたいという希望が満たされないので、症状抑制効果とは裏腹に満足できません。
 
「鼻に何かを入れてシュッとする」のに、私はまったく抵抗がないのですが、お上品なワーカーたちの一部にはどうも受けつけない行動らしいです。私は鼻炎症状で悩む方には点鼻ステロイドを提案することが多く、最初はもじもじしていた方もその効果に現在はたいへん喜んでくれています。
 
「ステロイドってこわい薬でしょ?」という反応もありますが、花粉シーズンに鼻噴霧で用いる場合に、いわゆるステロイドの恐ろしい合併症のかずかすが起こる可能性は非常に低いです。
処方が必要なので、常に主治医とコミュニケーションを取りながら使っていれば問題ありません。
 
あとは「鼻に何かをいれてシュッとやる」ことがはずかしい、というメンタルブロックさえ打ち破ればなかなかいいものです。
 
鼻噴霧ステロイド私は症状を感じてから使用していたのですが、研究によると、ベースで使用するのがより効果的なようです。
 
ある患者さんは、起床時に毎日12回以上(本人談)鼻をかんでいたらしいのですが、就寝前にステロイドの鼻噴霧をすることで、鼻をかまない朝がときどきあるほどに症状が改善したようです。
 
鼻噴霧ステロイドは使用から1~2日で効果が出るので、ぜひ、主治医に使用を相談してみてください。
もちろん、私に相談してくださるのも大歓迎ですよ。
 
内服薬では抗ロイコトリエン薬が好きなのですが、こちらは効き目が出るのに、5~6日はかかります。
 
即効性という点ではやはり、抗ヒスタミン薬がよいようです。
 
第2世代抗ヒスタミン薬と血管収縮薬の配合剤は循環器系疾患との飲み合わせや投薬機関について医師の説明をよく受けて下さいね。
 
個人的にはワインの乳酸菌が一番よいのではないかと考えます。
おいしい、楽しい、処方いらずです!
 
 
 
 

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