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行動科学的ヒント

健康&幸福になる「運動」とは?

疾患や機能不全の種類を特定しないで、漠然と全体的に健康と相関するものをあげるとすると、
「運動」、「SES(社会経済学的要因)」と「思い込み」です。

その中で、「思い込み」が私の一押しで、いろんな心身不全は効果的なマインドセットでコントロールできるのでは、と考えています。

SESというのは、学歴が高いとか、育ちがいいとか、収入がいいとかが含まれるのですが、昨日、アナライズの田島さんが指摘してくれたとおり、それはおかしなメディア報道や、根拠のない都市伝説に惑わされないインテリジェンスとか、適切な情報へのアクセスとかを介して「思い込み」や「運動」習慣にも大いに関わります。

学歴を変えることはできないけれど、SESの高い人がなぜ健康なのか、幸福なのかを紐解きながら、その手法を後天的に獲得することはできそうです。

薬より病院より大切なものがある

幸福に直結する運動は何か

そして、今回のテーマは運動ですが、エクササイズの方法をお示しするものではありません。

もちろん、タイムや順位などの記録や勝敗など、がんばった上での結果はインセンティブになり、精神的な満足や達成感を与えてくれますが、その分、犠牲にするものも多いのです。

アスリートは我々が思いもよらないプレッシャーの中で、凡人には味わうことのできない勝利の感覚に酔うことはできますが、そのためには膨大なストレスとつきあうため、心身の限界に迫るパフォーマンスを達成するため、想像を絶するトレーニングを行っています。

実際、命を縮めていると言ってもいいでしょう。

記録を出すため、ではなく、幸せになる、健康になるためにやる運動なら、内容はどうあれ、「みんなでやる」のがオススメです。

団体競技やゴルフのように仲間と愉しむスポーツに限らず、ウォーキングでも犬の散歩でも、すれ違う人と挨拶するだけでもOKです。

ゴルフgolfなんて、体を動かす(スイングしている)のは1日がかりでもせいぜい15分、その動きは一方向性で体をねじる非生理的運動、あとはブラブラ歩けばまだしも、カートに乗って、酒飲んで、とても運動とは言えない、という意見もよく聞きますが、実はとってもすばらしい運動です。

運動と呼ぶのに語弊があるのなら、すばらしい社会活動です。

ゴルフはビジネスマナーである、といってもいい。

もちろん、プレイヤーのSESが高いこともありますが、老若男女を問わず、身体能力の差があっても同時に楽しめ、かばい合うこともできる、コミュニケーションに満ちた一日を送ることができます。

ゲートボール

ここで1つ、研究を紹介させてください。

Participation in Sports Organizations and the Prevention of Functional Disability in Older Japanese: The AGES Cohort Study

こちらからダウンロードできます.PDF

ズバリ、結論から言っちゃいますと、スポーツサークルで仲間と運動する人のほうが、他人と接触せずに一人で運動するよりいいってことなんですが、ここまでは想像がつきますよね。

そして、サークルに入っているけど運動していない人は、家で一人でじっとしている人より健康です。

これもビックリしないでしょう。

表

それではビックリしていただきましょう。

なんと、写真で椅子に座って見ているだけの人々、サークルに入っていないけれど運動はしない、でもコミュニケーションは取るという人々のほうが、一人で黙々とトレーニングしている人より、元気なんです!!!

たぶん、一人で運動する人って、かなりしっかり運動しますよね。

走る量は同じだと思って、一人暮らしの家でランニングマシーンを使っている人は、今すぐ外に出て、挨拶しながら走ってください!!

あまり効果が上がらないなあと思いつつも、家で家族にギャーギャー騒がれながら、ランニングマシーンに乗っている人はいいかもしれません(笑)

運動がいいのは確かだけれど、もっといいのは人とのつながりなんですね。

冒頭では健康に相関する因子を3つ上げましたが、実は、健康にいいのは運動でも学歴でもなく、人とのつながりなのです。

もちろん、同じつながるのなら、運動しているほうがいいのは確かなので、運動はしてください。

幸福学の研究でも、人とのつながりが一番重要な因子で、お金など物質的なものではないことがわかっています。

最低限の幸せを脅かす貧困は脅威ですが、一定額以上の収入があれば、収入が増えても幸福度も健康度も増しません。

行動経済学上も自分のためにお金を使うより、人のためにお金を使うほうが、単純に幸せになり、お金の使い方を有意義に感じ、パフォーマンスが上がるので、結果、儲かるという証明があります。

健康に一番、悪いのは孤独なんですね。

 

 

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