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がん検診、見落とし4割以上?!

青森県の調査によるとがん検診での見落とし(結果異常なしから1年以内の診断)が4割以上とNHKニュースで報道されました。

 
便潜血検査と胃X線検査を並べて評価するには、検査そのものの侵襲性が異なりすぎるとは感じます。
また、胃X線検査には望ましくない合併症がありますので、スクリーニングとしての精度も低いのなら、結果を重く見てすぐにやめるべきだと考えます。技師の技術で差が出る検査をスクリーニングに使用するのがおかしい。
一般の受検者は「癌の疑いあり」という結果が出ればまず受診するでしょうけれど、所見が難しくてわからず、結局放置してしまうこともあります。
どうでしょう、心当たりがある人は多いでしょう。
健診後の面談では「なんか書いてあったけどよくわからないから何もしていない」という労働者は一般的です。
便潜血の場合は陽性なら受診する、陰性なら受診しないという健診後の行動が明らかですし、陽性で癌が見つかる場合、潜血が癌の原因でないことも多いのですが、そんなのどうでもいいですよね、便を出すだけで見つかるなら。
たとえばピロリ菌が陽性なら、除菌という行動が明らかだし、癌の確実な予防になる。わざわざ予防するなら現時点で内視鏡をしておいて今のところなにもないことを確認する。陽性だったら内視鏡と除菌という次の行動選択が明らかで、陽性か陰性かは医者じゃなくてもわかります。
スクリーニングの精度(妥当性、信頼性)が高いことは大切ですが、結果が誰にでもわかりやすく、結果と結果確認後の行動が結びついていることが重要ですよね。
この報道にしても「がん検診は40%以上も見落としがある」と不安を煽るだけで、「SO WHAT?」、「NOW WHAT?」を提案しないのはおかしい。私の提案として検便(便潜血)は侵襲がなく検査そのものによる合併症がないすばらしい検査だしコストも安いから継続すべき。定価(診療報酬)700円くらい(保険を使えば200円)ですが検査機関によって無料~2,000円です。症状やリスクがあるのなら下部消化管内視鏡を早めに行うべき。特に症状やリスクがなければまずABC検診を行い、Aだったら翌年以降、胃がん検診を受けないでよいのだからその時間とお金を下部消化管内視鏡なり別の臓器のチェックなりに回すべき。感度が80%程度のピロリ菌検査が心配だったら2度受けるか検査方法を変えて、もう一度くらい受けてみる。
この世にパーフェクトなスクリーニングが存在しないことはある意味、当然です。
だからこそ、検診受けているから大丈夫とは言えないので、自分の体調の変化に常に注意を払い、何らかの症状があればすぐに受診することが大切です。同じ検査でも目的を持って行うと精度は上がります。
また、健診を受けても結果に応じて次の一歩を踏み出さなければ、受けるだけでなにかがわかったりかわったりすることはないということです。
極端な話、忙しくて二次健診を受けられないというのなら、最初の検診から受けないで仕事をこなすかわり、ほんの少しでも異常があれば即受診できる余裕を常に用意しておいたほうがいいですよ。
むろん、法定健診を受ける義務とは話が別です。
がん見落とし

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