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2017/2018冬シーズン インフルエンザワクチン接種のお知らせ

インフルエンザワクチンの本年度の株が決定しました

eye 2017/2018冬シーズン
A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
    A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
    B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
    B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)
 
昨年のA型カリフォルニアがシンガポールに置き換わったかたちです。
 
さて、先週からすでに三件のインフルエンザワクチン集団接種のお問い合わせをいただきました。
皆さん、しっかり未来の計画を立てていて偉いですよね~、私はまだまだ全然気にしていませんでした。
ちょうどメーカーからもいろいろとお知らせが届きはじめました。
今年度は株の決定が例年より一月ほど遅れたため、今、せっせと各メーカーが製造にいそしんでいるようです。
流通するワクチン数は異常事態と叫ばれた昨年から4%減というので、今年も獲得競走が勃発しそうですね。。。
 
昨年は少人数でも出張をしておりましたが、本年は30人以上から承っております。ご了承ください。

本年度のワクチン製剤についてのお知らせ

インフルエンザ心陽ではインフルエンザワクチン接種について、いくつかのコラムで情報を提供しております。

ワクチン製剤はチメロサールフリー(チメロサールという防腐剤が入っていないワクチン)を使用する基本姿勢でしたが、昨年は化血研のコンプラスキャンダルに続いて4月に発生した熊本地震により、熊本のワクチン製造企業において複数の建物および設備に被害が生じたことなどから、インフルエンザワクチンの十分な供給が危ぶまれたため、チメロサールフリーの製剤が生産されませんでした。今年は生産されるのですが、私がどれくらい確保できるかはかなり怪しいところです。
その理由の前に、まずはこちらをお読みください。

チメロサールは防腐剤ですが有機水銀(エチル水銀)であるために、妊婦はチメロサール入りのワクチンを避けたほうがいい、的な情報が、皆さまの大好きな根拠レスなポピュラーサイエンス系ネット情報などで蔓延しており、昨年はヒステリックな情報に先んじて、日本産科婦人科学会などが安全性に関する文書を公開しました。(とてもわかりやすいので、ぜひリンクからご覧下さい)
妊婦のワクチン接種に関するブログならこちらもオススメです。
あ!私が書いたブログでした(*^_^*) 

小芝居はさておき、妊婦は非妊婦以上に積極的にワクチンを打ってください、というのは昨年までと同じです。集団接種を請け負う医療機関には妊婦はNGとしている施設もありますので、ご注意ください。妊婦はNGと言っている時点で、あまり医療を依頼したい機関とは思えませんが、たいていNGな根拠は示してくれてません。ただし、だからといってナイショで受けるのはオススメしません。何かあったときにとばっちりが自分にくる可能性がありますので、ちゃんと伝えましょう。

妊娠の可能性がゼロではない、という状態でも問診票にはしっかりその事実を記載しておくこと。

国が認可したワクチンに関する副反応については補償が受けられますが、問診票に嘘の記載をすると難癖をつけられる可能性がゼロではありません。「妊婦だから打たない」という主張のほうが非論理的・非倫理的・非医療的なので、堂々と妊婦だと言ってください。
また、会社の集団接種で頼んでいる機関が妊婦NGだからといって、妊婦だけが会社の補助を受けられないというのも完全なマタハラですので、しっかりと抗議してください。

ともかく妊婦はワクチンを受けること!

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とはいえ、世間というのはおかしなところで、産科婦人科学会がこう言っているのにもかかわらず、世の中の流通機関はチメロサールフリーの製剤を婦人科を標榜している医療機関から優先的に卸すそうです。医学的根拠はないとわかってるんだけど、エビデンスはないと知ってるんだけど、でもでも・・・っていうのは受動喫煙とか産休の長さとかダブつく政策と同じ日本のお家芸ですね。しかも、「婦人科」。婦人科を標榜しているけど、妊婦は診ないクリニックもたくさんありますよ。それならせめて、お産をしている科に限ってほしいし、昨年、私が接種した妊婦さんたちはほとんど、産科の主治医に「どこかで打ってくださいね」と言われてましたよ。職場の集団接種があればそこで受けるだろうし、二人目以上のこどもなら、下の子の接種のついでに小児科で受けるでしょう。実際、妊婦が何科でワクチンを受けるのかを調査したわけでもないのにこういうことをするから、また「やっぱりワクチンって毒なんだ!」的な噂が広まるんですよ。バカじゃないだろうか。

というわけで、産科も婦人科も標榜していない、産業保健専門職、麻酔科専門医の私には、チメロサールフリーの製剤を充分に確保できるかどうかはわかりません。このバカ騒ぎに荷担するのもアホらしいので、今年は最初から獲得に乗り出さないかもしれません。もし、妊婦でも妊婦でなくてもチメロサールフリーがよければ、産科婦人科をねらって問い合わせてみるとよいでしょう。

心陽ではひきつづき、職場の出張集団接種をおすすめします。

接種日は10月1日(土)から、本日よりご予約を受けつけております。

お問い合わせ画面からご連絡ください。

上記のような事情で、本年度もインフルエンザワクチンの供給が医療機関ごとに厳しく制限されています。

そのため、ご利用くださるご予定でしたら、早めに大まかな人数と大体の日程をお知らせいただけると助かります。

接種は例年お知らせしておりますように、10月後半から11月中が望ましいとは思います

詳細な期日を決定するのは、日程が近づいてからのご調整でかまいません

ストレスチェック・定期健康診断結果報告書

 例年通り、合わせまして産業保健のご相談(特に本年はストレスチェックについて)、定期健康診断結果報告書の記入を受けつけております。

 個人のお客様はあわせて保険診療、他の自費診療をお受けいただくことができます。

 

弊社ホームページではインフルエンザにまつわるコラムを掲載しております。

どうぞご参考になさってください。 

Improving Influenza Vaccination Rates in the Workplace

きれいになる インフル

インフルエンザは世界で最も身近な、ワクチンで予防できる疾患です。
 
インフルエンザによるアメリカの年間医療機関治療患者数は約226,000人、年間36,000人が死亡しています。
 
日本では推定患者数が10,000,000人、死亡者数は10,000人程度です。
 
いうまでもなく、インフルエンザの感染が死につながる多くの人は赤ちゃんや高齢者で、働き盛りの人々が重篤になるのはまれです。
 
20歳から64歳までのアメリカ人のうち、半分以上がワーカーです。日本でもそうですね。
感染すれば体が弱り、6日間は休業し、元通りに回復するのに2週間はかかります。
 
アメリカではインフルエンザによるアブセンティーズムがのべ70,000,000日にも及び、16,300,000,000ドルの損失をもたらしています。
 
ざっと1/3する雑な方法で、日本では2300万日、1.6億円になります。
 
だからこそワクチン接種、特に医者の出張による職場での休憩時間を利用したワクチン接種(フルショットオンサイト)は推奨されるべき。
 
productivity
 
18歳から49歳までのワーカーの3分の1、50歳から64歳のワーカーの5分の1は職場でインフルエンザワクチンを受けていて、予防接種の場として、職場がたいへん適していることは明白です。
2004年のリサーチでは、アメリカの70%の企業がオフィスでの接種機会をセッティングしていました。
とはいえ、接種率についてはまだまだ充分とは言えません。
 
アメリカでのリサーチでは非接種の理由は健康な人はワクチンを受ける必要がないという思い込みや、医者の推薦・啓蒙不足、副反応への不安、医者があまり顔を出さないこと、針がコワイなどでした。
一方で、接種の理由はアクセスの好さとお得感であり、これは企業費用負担による出張接種が最適だと示唆します。
日本ではアンチワクチンSNSも原因の一つのようです。
 
昨シーズンに本人や同僚がインフルエンザにかかった場合は接種のきっかけになります。
したがって、こんな計画が望ましいとされています。
 
(1)職場のインフルエンザ接種の有用性や便利さを宣伝し、推奨する
 
(2) 副作用、費用が高い、不便などが少ないことを強調する
 
(3)インフルエンザ・ワクチンを受ける習慣・企業風土の醸成
 
これはよく引用するこちらのヘルスプロモーションプログラムの条件に当然ながらよく似てますよね。
 
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昨年度、この条件を利用して上手にヘルスプロモーションプログラムを行い、はじめてフルショットオンサイトを実施し、医療的な理由で接種できない従業員を除く100%に接種を達成した優良企業は、「健康経営優良法人」として経産省から顕彰されました。インフルエンザの予防以上の成果があったといえますよね。
 
よく遭遇する接種の理由はこれまでかかったことがなかったのに、昨年はじめてかかったというもの。
昨年私が一番感動したのは、生まれてから一度もかかったことがないけれど、つきあっている彼女が妊娠して結婚することになった~、というもの。
誰でも病気になると禁煙したり、減量したり、健康行動を実践できるのですが、健康な人が健康を維持増進する、あるいは未来の健康障害を予防するための健康行動の実践は、自分のためだけだとなかなか難しいものです。
 
日々の診療や面談でヒトって捨てたもんじゃないなって思うのは、ちっとも行動を変えない人にもそれが誰かのためになることを説明すると気持ちが動くときです。きっとヒトは自分のためより、誰かのためにのほうが行動できる存在なのでしょう。
 
インフルエンザワクチン接種も自分だけではなく愛する誰かのため、社会の誰かのためだと考えてみてはいかがでしょうか。
世の中には、インフルエンザウイルスの感染が命取りになる人々がいます。
妊婦はその一人ですが、妊婦は自分でワクチンを受けることができます。
しかし、なんらかの原因で免疫不全状態にある人や、チメロサールやワクチンにアレルギーがある人はワクチンそのものも命取りになってしまいます。
そうでなくても、罹患した際、健康でも命を失う可能性が高いのは高齢者です。
健康な私たちは、万が一予防を怠ってインフルエンザにかかっても、仕事を何日かさぼるだけで済むかもしれません。
もちろんそれは企業にアブセンティーイズムという損失を与える充分に予防すべき状態ですが、そんなのんきな問題では済まない人もいる、ということを肝に銘じておきましょう。

今年は、社会貢献の第一歩として、自分にワクチンを投資してみてはいかがでしょうか。

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