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健康ニュース・最新研究

40歳からの働き方改革

40歳からの働き方改革 ーー自測自健の時代ーー

40歳からの働き方改革 ーー自測自健の時代ーーと題されたフォーラムに参加してきました。

まあ、このタイトル前半だけでも100%参加しなくっちゃと思えるのですが、それに加え、自測自健、すなわち「PHRを自分の手の中へ」「カルテをフェイスブックみたいにする」というのが私の起業と進化計画とのコラボの動機ですから、副題も100%気になるところ、縁あって友人になった濱松さん(@しかも婚約ほやほや、入籍寸前)、大学院でお世話になっている大久保先生、そしてたびたびコラムでも私が愛を叫んで止まらない敬愛する茂木健一郎先生、Googleの村上氏というすばらしいラインナップで、無邪気に一般公募に申し込んで、無事に観覧できました。

血圧は測るだけで下がる

いくつかのテーマがあり、おもしろい話が山ほどありすぎて困っちゃったんですけれど、私の感動を備忘録として、少し綴ります。

最近、ワークライフバランスとか副業とか長時間労働とか、なんか変な話だよな~~~~って思うことが多いんですよね。たとえば大企業の副業禁止とか。

そんじゃ、パナソニックの濱松さんがやってるワンパナソニックは副業ですか? ふむふむ、なるほど、パナソニックだから副業じゃないってなると、ワンジャパンは副業ですか? なんてゆーね。

どこかに書きましたが、副業禁止なんて就業規則だか雇用契約だかに書いたとしても、雇用外の時間に何をしようが自分の勝手ですよね。労働契約を結んでいるんだから、契約上の労働時間に別の仕事をすることが、労務の提供に支障を来たすと危惧されることは理解できます。だから、就業時間中の副業を禁止する気持ちはよくわかるし、なんとなく納得できます。ただし、それにしてもただ拘束だけされていて、やるべきことはやっているのなら、その時間を休息や仮眠にあてるのもよし、別の仕事にあてるのもよし、と私は考えます。

自己保健義務という言葉を私はよく用いますが、たとえば健康診断の二次健診などを含めた、自分の健康に関するケアについて会社がうるさくいうのは、別にあなたを愛しているから、あなたを心配しているから、という観念論だけではありません、もちろん、そういう単純な愛情もありますが、それが過保護になり、ベビーシッティングになりすぎるキライは日本企業の福利厚生の欠点だと考えます。本来、充分に労務の提供ができる健康状態を前提に結ばれる雇用契約を継続するならば、従業員はその労務の提供に求められる充分な健康状態を維持する義務があり、それを怠る、つまり労務の提供がおろそかになるならば契約の継続が危ぶまれて当然ということです。

だから、雇用関係にある以上、理由が健康障害であれ、副業であれ、プライベートであれ、会社の期待する労務の提供が損なわれる可能性のあることに関しては規定していいはずです。

たとえば、副業の拘束時間が長く睡眠時間不足や疲労の蓄積により本業や別の仕事の労務提供が著しく阻害される場合、競合の場合、本業の尊厳を傷つける(評判を落とす)場合などが許されざる副業と認められやすくなりますが、労務の提供が阻害されるのであれば、それが副業でもプライベートでも病気でも問題は問題で、だからこそ会社にはさまざまな救済措置があり、介護や出産、育児や傷病であれば手当も出ます。

専業主婦という言葉は女性蔑視だと言う人もいるようですが、私はこの言葉などこのことをよく示していて、つまりは主婦を一つの業務として認めていることだと思うんですよね。多くの従業員が仮定では妻や夫や父や母や祖父や祖母や子供や孫や兄弟や姉妹であって、それぞれの「業=役割」を持っています。だから、本当に副業していない人なんて、たぶんこの世にいないんですよ。

まあ、副業の話がメインではないのでこの辺にしますが、関連する話題ですっごくおもしろかったのは村上氏のご発言。

たとえば仕事を6割強達成するために必要な労苦を1単位と仮定すると、2単位かけても8割強、3単位かけたって9割強にしかならないというお話。

場内、シーンとしちゃってたけど、そしてそれに対して茂木氏が、「あんたたち、ちゃんと聞けよ!」っていらだってたけど、これまでベースにしてきた考え方でもあるし、すごくずっしりきました。

だから、100%の妻とか、100%の社員には3単位かけてもなれないけど、63%の妻と、64%の社員になら、2単位でなれるってことで、ワークシフト、ライフシフトの時代には非常に重要な感覚だと思うんですよね。

「このタスクを100%成功させるには、どうすればいいですか?」と質問して、上司に、

「70%成功すればいいんだ、それ以上の成功を求めている時間は無駄、ありもしない100%を達成する方法に悩むなら、30%に起こりうるリスクを可能な限り洗い出してリカバーの方法を考えるほうが賢い」と答えてもらって、合点のいったことがあります。

石橋を叩きすぎて渡らないのも、叩かずに渡るのもいいと思うんですけど、100回叩いて足りず、1000回叩いて足りず、結局一回も叩かなかったときと同じくらいの不安と不満を抱いて渡るのが、一番もったいない気がするんですよね・・・

それはそうと今回、このフォーラムで一番嬉しかったこと、一番伝えたいことにそろそろ移らないといけないんですが、その前にもう一つ!

茂木先生がともかく「40代とか固定するのがおかしい」ってことを主張してらして、これはもう大賛成。
会場あげて、ワークシフト、ライフシフトを連呼してるのに、なに、40代で区切ってるのよって誰でも思う。
先日、「老後の健康」について講演してくださいって頼まれたんですが、思わず、「老後っていつ?」って言ってしまった。
もし、万が一、グラットンさんには悪いけど、人生が「若」と「老」に分かれるとして、その間に明確なボーダーがあるとまで2千歩くらい譲っても、あるのは老前(=若)と若後(=老)であって、老後ってないよね?って。死?って思うけど死は点だから、死後?っていや、それだと死後って言っちゃってるし、老の出る幕ないし・・・ってなるんですよね。老後の安定のこと考えるなら、老中なり若中なり「今そこ」のこと考えましょうよってね。

そんでね、そのまま学歴もそうで、「AIの学歴なんか気にしないでしょ?」という話、、、学歴と出来が相関しやすい業務なんてのは、AIが得意なことばっかりな訳で、AIの学歴気にしてもしょうがないっつーか、奴らはディープラーニングしてても義務教育すら受けてないわけで、大いに納得しました。

だから年齢とか学歴とか本業とか性別とか、そういう記号が時時刻刻となくなりつつあるっちゅうことです。

で、主題に近づけば近づくほど後半になり雑になり、本来は絶対、このコラムで触れなければならない血圧測定の話も一切しないまま、唐突に発表します。

マインドフルネスと社会疫学

尊敬する茂木先生がともかく大事で不足していると強調してくれて、ギャーギャーわめきながらそれが足りないんだと怒って舞台を縦横無尽に歩き回ってくれたことが本当に嬉しくって感動したんです。

マインドフルネス、メタ認知、鳥の眼虫の眼、認知行動療法・・・なんでもいいんですけどそういうことと、

統計学、観察、科学的事実、ビッグデータ・・・・なんでもいいんですけどそういうこと。

それが日本のメディアにひどく欠けていて、だからこそ、多くの人々が情報の処理の仕方に途方に暮れていて、公衆衛生というもっとも美しい学問がちっとも尊重されていないどころか認知さえされていないという現実にすごく怒ってくれたんです。

公衆衛生の世界では行動につなげることが一番たいへんなんだけど、それをがんばっていると言ってもらえて、もっと公衆衛生家の声を聞けとまで大声を出していただき、ともかく激しく感動です。

同じ日に届いたリチャード・セイラー氏のノーベル賞受賞と合わせて、これからもぶれずにがんばるぞと勇気をもらいました。

よくわかりませんが、備忘録ということで、ご容赦ください。

本郷心陽ではマインドフルネスと公衆衛生と行動経済学とPHRと、そんなこんななプラットフォームで健康経営をサポートしております。

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