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インフルエンザ

先達のありがたみ

インフルエンザワクチン接種につきまして、きちんとご予約、お問い合わせ下さる方には、現在、お断りしています。
ルールを守らない一部の方々によって、正しい人々が好ましくない影響を受ける場合があります。
情けは人のためならず、セルフケアは社会のため、ルールを守ってみんなでワクワク働きましょう。
 
巡回 ワクチン
 
さて、本日は本サイトのフルショットオンサイト推奨について、大先輩からたいへんありがたいご意見をいただきましたので、うれしさのあまり、共有いたします。
ご意見下さる先達に恵まれるというのは途方もない財産です。特に異端児である私にとっては身に余る幸せです。
40年以上の医師歴、20社以上の産業医のご経験、私のような若輩の学会発表に真摯にお声をかけて下さった、尊敬する大先輩です。
掲載の許可は得ておりますので、ご心配なく。
 

先輩からのお便り

心陽では「インフルエンザのワクチン接種」を推奨していますが、私はインフルのワクチンはほとんど効果がないと思っています。
従業員数1500余名の企業で2000年からワクチン接種を推奨してきましたが、従業員からは予防効果への疑問が提示されました。
そこで2014年、2015年の2年にわたり、インフルエンザの発症者を接種者と非接種者で比べてみたところ、有意な差はないことがわかりました。
2014年は接種者:非接種者のインフル発症率の割合は4:5とほんのわずかな差(有意差なし)で、2015年は10年に一度の抗原ドリフトが生じ、接種群の方がわずかに発症者が多い(有意差なし)という逆の結果でした。
両者に共通していたのは40歳未満の発症率が高く、40歳以上では低いという傾向でした。
この時からワクチンの効果に対して疑念を持ちました。
その後も健保の協力も得て研究と分析を続けましたが、接種の有無のみならず、性別、年齢、交替勤務の有無、喫煙習慣の有無も含めて発症への相関関係を回帰分析しましたが、接種が予防に寄与しているデータは4年連続して得られませんでした。
11月に接種して、同年12月から翌年3月までのレセプトで抗インフルエンザ薬を処方された方を発症者としました。
今は各企業にワクチン接種を勧めていません。医者の儲けには効果はあるが、インフル予防には期待しないように言っています。
ただ、このことで小児への接種や慢性疾患を有する成人への接種まで否定するつもりは全くありません。
むしろ臓器障害を有する方は積極的に行った方が良いと今も信じています。
 
 

返信

インフルエンザワクチンに関するご意見もありがとうございます。
大変参考になります。
予防の効果を測定することは基本的には不可能なので、
「インフルエンザワクチン接種の感染予防効果」について議論するのは無意味だとは思います。
私は職場の集団ワクチン接種をお勧めしていますが、インフルエンザの感染率を減らすためではありません。
組織のヘルスプロモーションイベントとして非常にわかりやすいというのが一番です。
従業員全員と簡単な言葉を交わせるのも有意義だと感じています。
ワクチンの感染予防効果について、ご質問を受けた場合には、効果を証明する手立てがないと答えています。
ただし、ホームページのコラムでも触れておりますように、接種後の抗体価についてはデータがあります。
とはいえ、抗体価と感染の関係も尿酸値と痛風程度の相関です。
昨年は約30社をまわり、約700人に接種を行いました。
もちろんインフルエンザにかかった従業員もたくさんおりましたが、
軽症で済むので、皆、今年も打とうと思うようです。
感染予防効果については、先生のご指摘の通り、判断はできませんが、
健康に関する組織風土の醸成と発症時の軽症化に関しては有効と考えています。
少なくとも健康診断よりは意味があると考えます。
先生と同じように、健康診断で受益するのは健診センターだけと、私もいつも言っています。
 
職場のインフルエンザ 
インフルエンザワクチンを接種したから、絶対にインフルエンザに罹患しないわけではありません。
 
健康診断にしろ、インフルエンザワクチンにしろ、タダだから惰性で受けておく、というのは感心しないし、それではなかなか受益できません。
 
検診を受ける、ワクチンを受けるという能動的な健康好行動を自らの意思として、自分のため、家族のため、会社のため、社会のためにしっかりと選択してほしいのです。

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