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神経免疫学革命 脳医療の知られざる最前線

神経免疫学革命 脳医療の知られざる最前線

神経免疫学革命 脳医療の知られざる最前線このコラムは現役医師や医学系研究者に多く読まれていますが、専門家にとっては「脳医療」という言葉に不自然さを感じるのではないでしょうか。私にとっても耳慣れなかったのですが、本の内容はむしろ、非医療的な感覚で接すると当たり前的な知識が多いので、もはや医学研究の常識や前提より、ひょっとしたらごくごく一般的な脳や精神の理解のほうが先端を行ってるのではないかなという期待も感じました。

というわけで、この書籍はタイトルでちょっとちょっと失敗しているかな~と思います。学とか医療とか書いてあると、もっとアカデミックな内容を想像してとっつきにくいかもしれませんが、意外に普段の生活に役立つ軽い感じです。

60を過ぎても明晰な頭脳を保つには

  1. 瞑想
  2. 運動
  3. 社会との結びつきの維持
  4. 新しいことを学ぶ
  5. 脳を鍛える

うつ病予防

免疫力を高める10大食品

  1. 魚介類
  2. ω3オイル
  3. βカロテン豊富な野菜
  4. 柑橘類やベリー
  5. ヨーグルトなどの乳製品
  6. オート麦や大麦
  7. にんにく
  8. 紅茶や緑茶
  9. キノコ類
  10. ナッツ、種、豆

こんなふうに医学とは無縁の生活習慣対策的なアドバイスが得られるので、もうちょっとなじみやすいタイトルと装丁にすればよかったんじゃないかな~と思います。

もちろん、アカデミックな内容がほとんどではあるのですが、一般の人に伝えようとするあまり、ちょっとぶれちゃっている感もあります。

食べたほうがいい食材とマウスでの研究成果を並べられると、ひょっとしたら読者は困惑するのでは?

脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

運動はメンタルヘルスに効く

運動が健康によいことは間違いないと言ってよいんですが、多くの方がどうやらそのメカニズムを、どちらかというとバイオ、サイコ、ソーシャルヘルスの中で、バイオヘルスや減量を介すると感じているのは、大いなる誤解です。

精神という言葉について、医師として私自身が定義できていないというか、私はやはり脳のことは脳だと思っていて、精神というものを現代日本の医学領域として取り扱うことに、微妙な違和感を感じている立場上、〇〇が精神を鍛えるという説を持論としては唱えたくありませんが、健康な脳のことを健全な精神というのならば、運動にしろ、睡眠にしろ、精神疾患予防や治療に効果があると考えられている習慣は、健康な脳につながることは確実です。

とはいえ実は高校生当時は哲学者か精神科医になりたくて、文学部を出ても精神科医になれないけど、医学部を出てれば哲学者にもなれる的な理由で医学部進学を決めました。懐かしい思い出です。

免疫系を強化することで脳の潜在能力を最大限に活かせる可能性があるという本書の主題については大いに賛成ですが、多くの専門家はそのプロセスを理系的に解明したいと思っているんですよね。

理系文系というのは日本にしかないヘンな言葉なんですが、日本にしかないからこそ日本的な考えを表すときにピンとくることが多くて、医学的な脳の機能というのは電気的な応答によるもので、デジタルというかメカニックというか非常に理系的なんですね。もちろん情動(EMOTION)を司るのも脳だということはわかっているんですが、情動を文学的でも哲学的でもなく理系的に表現するのが脳科学であるというこだわりが、私も含め、日本の理系研究者にはあるかもしれません。

だからこそこの本はむしろ、脳科学研究者ではなくマインドフルネスやポジティブ心理学などの文系的精神向上の専門家に広く読んでいただいて、ひとつの裏付けにしていただきたいです。

偉そうに書きましたが、あんまり読みやすい本ではなくて、ほとんど読み飛ばして拾っただけです。

自分の細胞をターゲットにする自己免疫細胞はカラダにも脳にも有害で自己免疫疾患を引き起こす今年かできないと信じられてきたが、実は自己の利益のために「奇跡の物質」として体内に存在している細胞がいる。

健康を持続するための設定は、すでに人体にプログラムされているので、外部ソースに頼る必要はありません。たとえばメガネや補聴器、CPAPのように機能を補い矯正するような道具の使用は外注してもいいけれど、ほとんどの機能は内製できるはずなんです。

 

 

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