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ヘルシーカンパニー経営と社内実装プロセス

【タイトル】 ヘルシーカンパニー経営と社内実装プロセス
【日時】  2019年10月11日(金) 15時30分~17時40分
【会場】  フジクライノベーションハブ「BRIDGE」
【参加費】 無料  【定員】 60名 ※参加お申し込みはこちら
【主催】  株式会社心陽
【講師】  石田陽子
     (株式会社心陽代表取締役・麻酔科専門医・労働衛生コンサルタント)
真夏の日差しが照りつける毎日、命に関わる暑熱環境が続いています。

冷房は健康によくないイメージがあるかもしれませんが、暑熱環境はさらに有害です。

室温など働く人々の物理的環境、そして心理社会的環境を整えるのは企業の役割です。
働く人々それぞれの個人的な健康に影響を与える条件に注力するのが産業保健・労働衛生で、法令がしっかり整備されていて医療専門職が関わり健康管理をします。
一方で、心理社会的環境が個人の健康と企業の生産性に同時に相乗的に与える影響を最大化するのがヘルシーカンパニー経営です。

さて、いきなり慣れ親しんだ「健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること」という、健康経営Ⓡの定義とは異なりますが、ヘルシーカンパニー経営は経営の一手法、健康管理の実践ではなく、生産性の向上の手法です。
もちろん、健康管理や医療的介入はたいへん重要ですから、否定するつもりはありません。
でも、経営とは別物です。

大切なのは経営をする主格は経営者であるということです。
ヘルシーカンパニー経営という一手法を用いて経営を実践するのは、医療職ではなく経営者です。
そして、経営の戦略的な実践において、それぞれの局面で、専門職のサポートを受けるのはたいへん有意義で当たり前のことです。
ヘルシーカンパニー経営の導入や維持においては、どのように考えて、いつ、どんなサポートをどんな専門職に受ければよいのかという視点で、健康経営の実践者に向けて、セミナーを実施します。

浅野健一郎氏(株式会社健康社会研究所CEO・株式会社フジクラCHO補佐)

1989年藤倉電線株式会社(現株式会社フジクラ)に入社。現在、経済産業省 次世代ヘルスケア産業協議会 健康投資WG専門委員、厚生労働省 日本健康会議 健康スコアリングWG委員他、経済産業省、厚生労働省等の委員を多数兼任する、日本のビジネスサイドの健康経営実践家の先頭を走り続ける浅野氏から、推薦のお言葉をいただきました。   

   

 

浅野健一郎氏

日本は、世界に先駆けて健康経営という言葉が当たり前のように飛び交うようになり、上場企業の2割を超える企業が、健康経営を積極的に実践している「健康経営時代」に突入しています。しかし、いまだ多くの健康経営実践企業が健康経営の初歩である「健康管理」にとどまっているのが現状です。いうまでもなく、健康経営は、労働安全衛生法や労働契約法等の労働法規を遵守することや、健康保険組合の保健事業を手助け(コラボヘルス)することではありません。これらは、法人として事業を営む上で前提として行わなければならない必須事項であり、決して戦略的経営手法にはなり得ません。逆にいうと、これらの法律すら守れない企業が健康経営を行うことは本末転倒で、あってはならないとも言えます。また健康経営銘柄や健康経営優良法人認定を受けている企業の多くも、これら健康管理の域を出ない健康経営ファーストステージにいます。

本当の意味で、健康経営が経営戦略的意味を持ち、経営的価値を生むには、少なくともこの健康管理的健康経営を卒業して次のステージに向かう必要があります。

それでは、経営的価値を生む健康経営とはどんな健康経営でしょうか。そのヒントが今回の石田さんのセミナーに多く含まれています。もちろん経営価値を生む健康経営手法には唯一の解が存在している訳ではありません。百社百様の解があり、しかも時代とともにその解は変化します。その一方で、生きている動物である人間の集団が会社組織である以上、健康経営の考え方の骨格が変わらないのも真理です。

今回のセミナーは、これから健康経営を始めようと考えている企業の方にもお勧めですが、私が特にお勧めしたいのは、すでに健康経営のファーストステージにいる企業の方です。この貴重な機会に是非一度、石田さんの心陽的健康経営スタイルに触れてみてください。健康経営のセカンドステージについての多くのヒントが得られるとともに、企業経営の未来が見えてくると思います。

心陽の健康経営であるヘルシーカンパニー経営を代表石田陽子が徹底的に解説

健康経営セミナー
石田陽子
ヘルシーカンパニー経営とは、従業員の人的資本の価値と企業の価値を相乗的に向上する経営の手法です。

そのためにはまず、従業員のキャリアと企業の生産性が自動的に向上するような場(風土、文化…以下、環境)をつくることです。

環境はまず、組織が公正であること(Organizational Justice)が前提で、それが信頼(企業理念への共感・誇り、上司への信頼や組織への忠誠心)を介して、心理社会的安全性を醸成し、従業員に最大のパフォーマンスを発揮させることがわかっています。

つまり、ヘルシーカンパニー経営は従業員という人を最小単位とする自律分散構造を有する会社組織に対して、人を取り巻く環境に作用する取り組みです。

一対一の疾患アプローチ、ハイリスクアプローチである医療とは正反対の、公衆衛生的なアプローチが必要です。

公衆衛生的な介入には、人と組織を同時に、独立しながら関連して評価できる視点が必要です。組織を構成する人を数や平均でみるのではなく分布や相対性でみる技術で、特に環境への介入を人の成長で評価するコンテクスチュアルな分析が不可欠です。この分析の背景には疫学、特に社会疫学が適切です。

ところが最近の傾向として、健康経営を産業保健や医療と混同した過保護な施しに近い介入が目立ち、ローゼン先生が目指した本来の「Health, Morale and Productivity」の三位一体を基本とするヘルシーカンパニーの理念が不在になりつつあります。ヘルシーカンパニー経営で重要なのは、手をあげたり、ハイリスクだったりする特定の従業員への介入ではなく、従業員と従業員の間の環境の部分への介入です。全従業員がその介入の恩恵を受ける真のポピュレーションアプローチの手段は環境への介入しかなく、モラルの醸成を通して、従業員の健康と組織の生産性を向上するのが理想です。

マルチレベル

とはいえ、医療と経営にまったく共通点がないわけではなく、医療のベースである人体の生理と組織の生理は非常に似ています。人体では40兆近い細胞が、それぞれ完結した有機体として存在し、独立して生命活動を行ないます。だからといって単細胞生物を40兆集めても人間にはならないのは明らかで、人間をつくっているのは最小単位である細胞と細胞外の環境です。多くの診療科が行なう医療の目的は、正常を定義した後で、正常からの逸脱に応じて病名をつけ、それを正常に近づけることですが、唯一、麻酔科医だけが正常や異常の有無や分布にかかわらず、「生命の恒常性を維持」することを目的にしています。

実際に麻酔科医が40兆の細胞の動きをコントロールすることは不可能なので、各細胞がそれぞれ自律的に行動するように、各細胞にではなく、組織なら環境に当たる細胞外液への介入か、組織における経営者の役割である脳への介入を行ないます。この自律分散構造へのシステムアプローチこそが、組織開発や健康経営と医療との唯一最大の共通項だと考えます。

麻酔科専門医であり、社会疫学に通じる公衆衛生専門職であり、産業保健を担う労働衛生コンサルタントであり、健康経営を推進する講師、石田陽子が、一歩進んだ心陽式健康経営、ヘルシーカンパニー経営の考え方を紹介します。

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